40代〜50代の女性に多い悩みのひとつが、「止まらない汗」。
特に以下のような症状に心当たりはありませんか?
- 急に顔が火照り、大量の汗が噴き出す
- 寝ている間にびっしょりと寝汗をかく
- 普段から脇や首元が汗だくになる
- 人前で汗が止まらず不安になる
これらは、更年期のホルモンバランスの変化によって引き起こされる症状で、多くの女性が同じように悩んでいます。
本記事では、なぜ更年期に汗が止まらなくなるのか?その理由と対処法、今すぐできる生活習慣の見直しやおすすめ商品について、詳しく解説します。
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更年期に汗が止まらない主な理由
1. ホルモンバランスの乱れ(エストロゲンの減少)
更年期に入ると、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が急激に減少します。
エストロゲンには体温調整を助ける働きがありますが、これが減ることで、
- 自律神経のバランスが乱れる
- 体温調節がうまくできず、体が「暑い」と誤認識
- 大量の汗をかく(ホットフラッシュ)
という悪循環に陥ります。
2. 自律神経の乱れ
自律神経は、呼吸・心拍・体温調整・発汗などを司る重要な神経です。更年期のストレスや睡眠不足、ホルモンの変動によって乱れやすくなり、交感神経が優位になることで発汗が促されます。
更年期の汗が出やすい部位とは?
部位 | 症状例 |
---|---|
顔・額・頭皮 | ホットフラッシュ、化粧崩れ、髪のべたつき |
脇 | シャツの汗ジミ、ニオイが気になる |
胸元・デコルテ | 下着が濡れる、肌トラブルになる |
背中・首筋 | 暑さを感じやすい、背中びっしょりになる |
寝汗(全身) | 夜中に何度も目が覚める、冷えて風邪を引く |
更年期の汗を軽減する7つの対処法
1. 漢方薬やサプリの活用
漢方はホルモンや自律神経のバランスを整える働きがあり、体質改善にもつながります。
おすすめの漢方
- 加味逍遙散(かみしょうようさん):イライラ・不眠・発汗などに
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):のぼせ・冷え・むくみに
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):体力のない人の更年期症状に
※使用前には必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
サプリとしては以下のようなものもあります。
iherbから購入できるので試す価値ありです。

2. 食生活の見直し
- 大豆製品(豆腐・納豆・豆乳):イソフラボンがエストロゲンに似た作用
- ビタミンB群・マグネシウム:自律神経を整える
- カフェイン・アルコールの過剰摂取は控える
3. 睡眠の質を上げる
自律神経の乱れを改善するには、深く眠れる夜を増やすことが鍵です。
- 就寝1時間前にはスマホ・PCを見ない
- 寝室を快適な温度(22〜24℃)に保つ
- アロマや温かいお風呂でリラックス
4. 適度な運動(ウォーキングやヨガ)
無理のない運動は、
- 血流改善
- 自律神経の安定
- 汗をかく体質の改善(汗の質が良くなる)
といった効果があります。
5. 制汗・デオドラントアイテムの活用
商品カテゴリ | 具体的なアイテム |
---|---|
顔汗対策 | テサランフェイス、アセトメルなど |
脇汗・汗ジミ | パースピレックス、塩化アルミニウム系制汗剤 |
デコルテ用 | 汗拭きシート、速乾スプレー |
6. 心のケア(カウンセリング・呼吸法)
心の不安やイライラがあると、汗の症状も悪化しやすくなります。
- 深呼吸やマインドフルネスで気持ちを整える
- 更年期カウンセラーに相談してみる
7. 医療機関でのホルモン補充療法(HRT)
どうしても日常生活に支障が出る場合は、**婦人科でのホルモン補充療法(HRT)**が選択肢になります。
- 飲み薬・貼り薬・ジェルなどがある
- 症状を大きく軽減できることも
- 年齢や体質、リスクに応じて慎重な判断が必要
更年期の汗はいつまで続くの?
個人差はありますが、一般的には
- 閉経前後の5年間(45〜55歳前後)
- 症状が重い人は10年近く続くケースも
一時的とはいえ、長期間のストレスになりやすいため、早めに対策を始めることが大切です。
まとめ:汗を「我慢」せずに、正しく「付き合う」ことが大事
更年期における「止まらない汗」は、体の自然な変化のひとつです。とはいえ、不快感や恥ずかしさから生活に支障が出ることも多いため、我慢せずに対処法を知ることが何より大切です。