アポクリン汗腺とエクリン汗腺の違いとは?多く分布する場所はどこ?

アポクリン汗腺エクリン汗腺

汗には大きく「アポクリン腺」と「エクリン腺」という二つの汗腺があることが知られています。この二つの汗腺の違いを知ることが、汗に対する、汗かきの原因の理解の助けになります。

また、「アポクリン汗腺」と「エクリン汗腺」が多く分布する場所にも特徴があります。「アポクリン汗腺」と「エクリン汗腺」の違いを知るために、それぞれの汗腺の特徴や役割を見ていきましょう。

二つの汗腺の構造はどうなっている!?

「アポクリン汗腺」と「エクリン汗腺」は以下の絵のように分布しています。

青色のにょろにょろが「エクリン腺」です。そして、緑色のにょろにょろが「アポクリン汗腺」です。絵を見てわかるように、エクリン腺は毛とは別のところで発汗しているのがわかりますね。

そして、アポクリン汗腺は毛の横から分泌するようになっています。黄色の部分が細菌になり、「アポクリン汗腺」はこの細菌と反応して臭いを発することで知られています。

 

アポクリン汗腺とエクリン汗腺の違いとは?多く分布する場所はどこ? 1
画像出展:https://www.niveamen.in/highlights/Local/in/NIVEA_MEN-Deodorizers

 

アポクリン汗腺とは?

アポクリン汗腺は、わきの下や陰部などの体全体で言えば、特定された場所に分布する汗腺です。最も多いのはわきの下になります。ただし、わき汗のほとんどは「エクリン汗腺」からの汗で「アポクリン汗腺」からの汗は実際少量です。

アポクリン汗腺は、単純な管状の構造をしていて、最深部には糸球の構造があります。この部分から、1本の導管が皮膚の表面に伸びていて、毛の生える部分(毛包と言います)に繋がっています。

ですので、アポクリン汗腺は基本的に毛の周囲から発汗します。

アポクリン汗腺から出る汗は、少し濁っていて白色あるいは灰色の半透明の液体で、弱酸性になります。

アポクリン汗腺の成分は、

  • 脂質
  • タンパク質
  • アミノ酸
  • 揮発性短鎖脂肪酸

などです。最後の鉄が、脇などの汗じみの原因の一つになると言われています。

そして、「わきが」と言われる原因もこのアポクリン汗腺からの汗が原因と知られており、本来は動物の性フェロモン、警告フェロモン、母性フェロモンなど作用するもののようです。

しかし、現代ではこの「わきが」は非常に嫌われるものになっていますが、日本人は世界的に見れば腋臭率は非常に少ないようです。

このアポクリン汗腺から出た汗自体に臭いは無く、無臭です。ただ、汗が分泌した後に、皮膚にいる細菌によって分解されて嫌な臭いになります。

アポクリン汗腺からの汗は、痛み、心配、不安などの要因で分泌するとも言われています。

アポクリン汗腺が分布する場所は?

 

アポクリン汗腺は、全身皮膚にあるエクリン汗腺と違って、

  • わきの下、
  • 陰部、肛門、
  • 乳房(乳輪・乳頭)

などに多く、個人差が多いといわれています。基本的に、脇や陰部などの硬い毛がある部位に分布していいます。これはアポクリン汗腺からの汗がフェロモン機能があるとされていて臭いを発します。

お分かりの通り、毛があれば面積が大きくなりますので、効率よくフェロモンを発することができるのです。我々が人類になる前からの名残だと言われています。

エクリン汗腺とは?

「アポクリン汗腺」とは別に「エクリン汗腺」という汗があります。

一般的に目に見える汗はこの「エクリン汗腺」からの汗になります。汗は体の体温を下げる役割があり、このエクリン汗腺が大きな仕事をしています。

エクリン汗腺からの汗の99%は水で、残りはわずかな無機・有機物質が含まれています。この無機物質の中の一つに塩化ナトリウムがありますが、これが汗がしょっぱい理由になります。

このエクリン汗腺の発汗には、

  • 温熱性発汗
  • 精神性発汗

の2つがあります。

一つ目の「温熱性発汗」は字のごとく、体温の上昇が検知されると、脳の体温調整中枢は汗を出す様に指示します。そして、この発汗によって体を冷却してくれるのです。

二つ目の「精神性発汗」は緊張したり、何かしらのストレスがかかると、汗を出すことを指します。例えば、手のひらや足の裏の汗は、緊張により発汗することは経験されたことがあると思います。

「冷や汗」「手に汗握る」という言葉がありますが、これらの汗は精神性発汗になります。大きな音を聞いたときなど驚いた時は、全身が何かジワっとしたことがありませんか?これも精神ストレスを感じて汗をかきます。

他にも

  • 味覚性発汗

というものもあります。唐辛子を含んだ辛いものを食べたり、キムチを食べたりすると反射的に汗が出ることを「味覚性発汗」と言います。これも個人差が大きいものになりますが、「エクリン汗腺」からの分泌になります。

エクリン汗腺が分布する場所は?

「エクリン汗腺」は基本的に体の全身に分布しています。総数は200から500万個とも言われているそうです。

アポクリン汗腺が分布しているところにもエクリン汗腺が分布しています。例えば、脇の下ではわきがの原因と言われるアポクリン汗腺がありますが、わきの下で感じる汗のほとんどがエクリン汗腺からの汗と言われています。

アポエクリン汗腺もあるって本当!?

「アポクリン汗腺」と「エクリン汗腺」が合体した、「アポエクリン汗腺」というものも存在すると言われています。

この「アポエクリン汗腺」は脇の下にのみあると言われていて、両方の特徴を持った汗腺で大きさも中間になります。思春期に発達すると言われていて、わきの下の汗腺の半数以上がこの「アポエクリン汗腺」になるようです。

※参考文献:「汗はすごい」

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