病院に行って、ひどい手汗の悩みから解放されたいという気持もあると思います。
手汗の場合はどの病院のどこの科に行けばいいのでしょうか?病院に行く前には、是非とも予備知識を持っていってほしいと思います。
実際手汗を止めるには手術という方法がありますが、あなたの汗との付き合い方とも相談してほしいと思います。
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手汗がひどい時は病院に行ったほういいの?
手汗が深刻な場合、つまり生活に支障をきたす場合は、病院に行くことも考えてみましょう。
このページでもご紹介しますが、病院に症状を相談しにいく前に今はインターネットで調べることができますし、自分の手汗の症状については十分に理解されている方も多いと思います。
手汗の症状には人それぞれ違います。大きく分けて下記の症状になります。3つめの手から汗がしたたり落ちるという症状に限って、病院に行って手術も検討されるのが良いと思います。
- 手が常に湿っている
- 手に水滴ができる
- 手から汗が滴り落ちる
手が湿っている、手に水滴ができる、という手汗レベルでしたら、手術という選択の前にやれる対策がいくつかありますので、紹介する方法をまずは試してみてください。
手術についても、受けたらすぐ直るという考えはせずに、手術による代償が起こりうることも理解しておくことが大事です。こちらについても本記事末に書いておりますので、よく読んでみてください。
手掌多汗症、何科に診てもらう!?
手汗がひどい、手掌多汗症と言われる場合、病院の何科で見てもらうのが良いのでしょうか?
手掌多汗症の場合は精神発汗が原因の場合も多いので、精神科?!それとも皮膚科?!と思われると思います。
しかし手汗が出ているからと言っても、私精神普通だし!ですよね(苦笑 私も手汗が出ますが、至って精神的におかしいと思っていません。緊張しいですが・・・
まずは物理的な部分で、手汗を専門にしている病院が全国にあります。ですので、普通の総合病院などではなく、手汗専門のクリニックや、脇汗、わきがと合わせて手汗をメインに施術している病院・クリニックを調べてみてください。
例えば、「手汗 手術」などで調べると、上部に広告が出てくると思いますので、お近くの病院に行ってみるのが良いと思います。
手術はちょっと待って!手汗の施術にはいろいろあります!
過剰な手汗の施術にはいろいろなものがあります。
安易に手術すれば治る!と思うことはよくありません。まず、どんな方法があるのかよく知り、それぞれのメリット・デメリットをよく知ってから、最後の手術という選択でも遅くはありません。
良く知られている方法は以下のものになります。
- 制汗剤による方法
- 薬物(抗コリン薬・抗不安薬)
- イオン導入法
- ボツリヌス毒素による方法
- ETS手術(神経遮断)
制汗剤による方法
手術を考える前に制汗剤を利用することを考えてほしいと思います。制汗剤も進化していますので、完全汗ストップは無理でも、今の悩みを十分軽減できる効果が出る場合もあります。
下記の記事に効果的な制汗剤を紹介しています。
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薬物(抗コリン薬・抗不安薬)
多汗症に対して抗コリン剤が使用されます。発汗神経の末端から放出されるアセチルコリンが作用して、汗腺の受容体と結合するのを防いで発汗を減らします。保険適応があるのは、臭化プロバンテリン(商品名はプロバンサイン)になります。
医師からの処方が必要になりますので、皮膚形成外科などで一度相談してみるとよいです。ただし病院によっては取り扱っていない場合もあるかもしれませんので、確認が必要です。
抗不安剤は、脳に効き目があり、発汗・汗腺の信号を神経中枢レベルで抑えるものになります。
イオン導入法(イオントフォレーシス)
イオン導入法は、イオントフォレーシスと呼ばれることもあります。脇や手足を水に浸されたところに置いて、微弱の電流を流します。
この電流によって電荷をもつイオンが移動し、皮膚内にイオンを浸透するというものです。これにより汗腺の活動が減るために、多汗症に効果があります。
1回30分などの電流を流す必要があり、これを何日か継続する必要があります。すると個人差はあるものの汗の減りに効果があります。
毎日時間を使わなければいけませんが、薬も使わず、体を切ることもしませんが、電流によってピリピリすることがあったりします。一度効き始めたら毎日する必要はなくなります。
ボツリヌス毒素(ボトックス)による方法
ボツリヌス毒素を使った方法は、交感神経から発汗の指令をだすアセチルコリンを抑制して汗を抑える方法になります。ボトックスとも言われています。
簡単に言うと、毒素による筋の麻痺によって発汗を妨げるので、体に悪いと思うかもしれませんが、多汗症の治療には限りなく薄く希釈した毒素を手や足、わきに皮下注射します。
一般的に6ヶ月前後持続する効果があり、例えば多量の汗がでる時期などに施術するケースもあります。
ETS(胸腔鏡下交感神経遮断)
ETSと呼ばれる内視鏡を利用した手術があります。背骨にある神経節の3番、あるいは4番が汗腺に繋がる神経になり、この神経に損傷を与え、汗を止めるものになります。
ETSはとても効果的ですが、本当に手汗に深刻な状況である人が受けるものになります。ETSによって約98%の人が手の多汗から解放されたという結果もあるようです。ほぼ100%とも。
ETSは手汗の他にも顔汗の問題にも効果があります。上半身の神経遮断になり、体上部の汗がピタッと泊まる効果が期待されます。ただし、その副作用で下半身の汗が増える事例も多いので、良く考えて手術を受ける必要があります。この副反応によって、手の時よりももっと悩んでしまう、ということも否定できません。
また、症状は幾分ましですが、手術をした1~2%くらいの割合で再発することも知られています。
この手術を受けるには、外科?皮膚科?何処に行けばいいの?と思うと思いますが、多汗症を専門にしている病院やクリニックがありますので、こちらにかかるのが一般的です。
実際総合病院に行っても方法だけを知っている医師からのアドバイス程度になると思います。(このページに記載している内容) あなたの症状をしっかり見て、代償発汗についても熟知している先生がいるところを探しましょう。
手汗の手術を受ける前に知っておくべこと
手汗の手術の一番の心配事項は「代償発汗」というものになります。
この代償発汗は、「ある一部の汗を止めたら、別の部分から出る」というものです。要は、出る汗の量は変わっていないため、それを止めてしまったら、違う場所から出てくるのです。
手汗や脇汗の手術では、上半身の神経ブロック手術になることが多いので、下半身に代償発汗が出ることが知られています。
手汗は止まったけど、お尻からの汗がひどくなって、ズボンが滲みる・・ということも可能性としては考えられます。手汗よりもきつい悩みになる場合もあります。
これは一概にどの部分とは言えませんし、代償発汗が出ない場合もあります。ですので、予測できないことをしっかり理解した上で、ETS手術を受けるようにしてください。
この代償発汗のリスクは必ず病院から説明がありますので、しっかり説明を聞き、納得した上で手術を検討してみてください。
手汗を抑える低リスクですぐ始められること
上にも書きましたが、低リスクですぐに始められることとしては、ネットでもすぐポチっと買える制汗剤になります。
手術は後戻りができませんので、制汗剤でありとあらゆるものを試すのが良いと思いますよ。
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