多汗症に効くと言われている塩化アルミニウム液。汗に悩む人は一度は聞いたことがあると思います。
多汗症の場合は季節に関わらず悩みですが、夏場は特に薄着になるし脇の染みや、臭いついても憂鬱な時期になります。
汗止めに効果のある塩化アルミニウム液(六水和物)は、汗をピタッ!っと止めるほどの驚きの効果があります。いったいどんな液体なのかを詳しく説明したいと思います。
また、ドラッグストア売っている市販の塩アル液、ネット通販でしか買えないデトランスαについてもご紹介しますので購入の参考にしてみてください。
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塩化アルミニウム液とは?
塩化アルミニウム(六水和物)は、30年以上前から汗を止めることができる物として世界的に知られていて発汗を抑えるものとして使われています。(もちろん他にも)
正式名称は塩化アルミニウム六水和物ですが、単純に塩化アルミニウムや塩アルと略されることもあります。
この塩化アルミニウム六水和物を、水やエタノールなどを混ぜて作ったものが、塩化アルミニウム液と言われています。
この塩化アルミニウム液を寝る前に、汗を止めたいところに塗布することで、塩化アルミニウムが汗を出す汗腺に栓をしてくれて次第に汗がでなくなってくきます。
詳しく説明すると、塩化アルミニウムが汗腺の水分と反応して、水酸化アルミニウムになり、皮膚表面のケラチンとともにジェルプラグ(結晶化されたもの)を形成して、汗腺にふたをします。

ドラッグストアに市販されているBANやデオドラントなどの商品とは、成分や効果が全く違うものになります。
ドラッグストアなどで気軽に手に入る商品のほとんどは、クロルヒドロキシアルミニウムという成分になります。アルミニウムと言う言葉がついていますが、効果はケタ違いです。
塩化アルミニウムは、汗を止めにくいとされる手汗や足汗にも効果があり、基本的には全身使えます。(目や口などの粘膜はNGです)
名前から副作用はないの?危険ではないの?と心配される方もいらっしゃると思いますが、何十年も前から汗を止める効果、そして人の体に安全であることが立証されています。
塩化アルミニウム液は薬局で購入できる?
制汗剤としての塩化アルミニウムで市販薬として売られていて、日本で手に入り良く知られている塩化アルミニウム液はこの3つです。
- テノール液
- オドレミン
- パースピレックス
これらは特徴に大きく差があります。
濃度
- テノール液:3%
- オドレミン:13%
- パースピレックス):20%~25
匂い
- テノール液:男性整髪料のニオイ
- オドレミン:無臭
- パースピレックス:無臭
形態
- テノール液:ロールオン
- オドレミン:ローション(緑の透明瓶)
- パースピレックス:ロールオン
- パースピレックス(手汗用):ローション
製造国
- テノール液:日本
- オドレミン:日本
- パースピレックス:デンマーク
購入方法
- テノール液:市販(薬局、amazonなどネット)
- オドレミン:市販(薬局、amazonなどネット)
- パースピレックス:ネット通販のみ
手に入りにくさ
- 一部店舗とネット:テノール液、オドレミン、市販(薬局、amazonなどネット)
- ネットのみ:パースピレックス:
【テノール液】は一部の薬局で、【オドレミン】は日邦薬品工業㈱の商品を取り扱っている薬局で購入することができます。またこの2つはamazonや楽天などの通販でも取り扱っている商品となります。
神奈川県の川崎にある新城薬局は20年前くらいから薬局調剤で塩化アルミニウム液を販売されています。塩化アルミニウム液のさきがけですね。このような薬局に相談すると濃度なども調整してくれるかもしれません。他にも神奈川の横浜市の石田薬局というところでも独自調剤の商品を取り扱っています。
【塩化アルミニウム 皮膚科】とネットで調べると、美容系に力を入れている、塩化アルミニウムを取り扱っている皮膚科がでてきますので、試してみてください。ザ・皮膚科という感じではない若めの先生がいるクリニック的な皮膚科に行くと汗止めとして処方してくれます。
もしも塩化アルミニウムを自作したいという場合は、結晶状の塩化アルミニウム六水和物を購入することになりますが、これは薬局では手に入りません。ネットで購入するのが良いでしょう。
塩化アルミニウム液の塗り方は?
基本的に塩化アルミニウム液はサラサラの水状です。
少量を指で塗布したり、化粧水をパッティングするようにコットンを使用しても良いです。また、小型のスプレー容器に入れて使用するのも使いやすいのでおすすめです。
デトランスα(Perspirex)の場合は、ロールオンタイプがありますので、脇やおでこなどには塗りやすいですね。
最大効果を得るためには、発汗をもうしない状況の寝る前に塗布するのが良いとされています。そして、6時間~8時間はその状態にしておいた方が良いので、つまり就寝前が良いと言うことになります。
一番重要なのはちゃんと乾いた状態で使用すること!です。
- 塗布する対象の皮膚を洗い、完全に乾かします。(ドライヤーで乾かすのもOKです)
- 塗布します(塗布するのにコットンを利用しても良いですが、吸収されてしまうものも少なからずありますね)
- 乾かす(冷風のドライヤーで乾かすの良いと思います)
- 朝起きて、塗布した幹部を洗って拭きます。
そして、汗が減ることを感じるまで、最低2~3日は継続するようにします。効果が現れたら持続しますので1週間に1度や2度塗布すればよくなります。
量は使い過ぎず、少な過ぎず適切な量を使用しましょう。ロールオンタイプを脇に使用するときは上下に2往復程度で良いそうです。
脇や手足、頭へ塗布したら、できるだけ馴染むように物をあまり触らない、水で流さない、拭かないようにしましょう。塗布したあとは静かに寝ましょう!!
もしも、塗布するのを忘れた日があっても、翌日にその量を補うために、量を増やさないようにしてください。また、過度な使用は皮膚がただれる原因になってしまいます。
塩化アルミニウム液でやってはいけないこと
塩化アルミニウム液を塗るときにやってはいけないことの代表が、シェービングした時、つまりカミソリをしたり脱毛した後に使用することです。
細かく見ると皮膚は粗れた状態になっていますので、より塩化アルミニウムの痒みを感じることになり、赤みやただれなどを引き起こす可能性があります。皮膚が怪我しているときはもちろん使用不可です!
他にも、目、口、鼻、唇には使用しない様にしましょう。
塩化アルミニウム液の副作用は?
塩化アルミニウムに対して副作用やアレルギー反応があったらすぐに使用をやめましょう。
例えば、発疹、めまい、胸や呼吸が苦しい、顔、口、舌、喉が腫れる、です。
また赤みややけど症状や腫れがある場合は皮膚科に診てもらうようにしてください。
オドレミンもパースピレックスもアルコールが含まれています。
アルコールは皮膚へは少なからず刺激になりますが、これが痒みの原因という人もいますがちょっと違います。痒みの原因は汗腺内に結晶を形成する時に生じるものと言われています。
痒み、軽いひりひり、チクチクした感じは、塩化アルミニウムの共通した反応(副作用)になりますので特別な心配はいりません。
これらの症状は一例ですので、その他の普段と違う症状を感じたら使用をやめ、医師にみてもらうようにしてください。
塩化アルミニウムの他の薬の服用に影響はある?
他の薬が塩化アルミニウムの効果に影響するということは言われていません。
しかし、薬と言うものは相互作用になりますので、100%は言えませんので、やはり異変を感じたら直ちに使用をやめましょう。
体内に含む薬ではありませんので心配しないで良いかと思います。
多汗症に効果のある塩化アルミニウム液のおすすめは?
おすすめは、総評してパースピレックスになります。
まずは効果です。
パースピレックスが一番濃度が高いため、効果が期待できます。私もそうですが、かなり酷い脇の多汗症の人でもこのパースピレックスで人生変わったという方もいらっしゃいます。
そして、パースピレックスはロールオンタイプでとても使いやすく(こぼれる無駄もなく)、そしてテノール液のような独特な(不快な(笑))匂いもありません。
価格は2900円ですが、オドレミンもネットで買うと送料込みで1500円くらいします。また聞き始めたら週に1回くらいで済みますので、価格的にも効果的にも総合的にパースピレックスがコスパが良いと思います。テノール液は約700円-900円くらいです。
塩化アルミニウム液まとめ
痒みなど少し心配になることもありますが、オドレミンやパースピレックス濃度は、13%と20%になり希釈されていますので、少し皮膚に塗布してみてチェックすれば大丈夫です。真っ赤になったりあまりにも痒くなったら使用をしないようにしましょう。
できれば、手のひらや腕など皮膚が刺激に強い部分で、パッチテストをするのが良いです。
多汗症は原因がしっかり解明されていない症状で、神経ブロックの手術やイオントフォレーシスでの汗の抑制、ボトックスなど以外は、特効薬が無いのが現状です。
そんな中、個人が手に入り使用効果が高いのが塩化アルミニウム水溶液です。
まさに手汗や脇汗の多汗症に悩む人の救世主です。この救世主と正しく付き合えば長年の悩みも解決できるでしょう^^ まずはパースピレックスを試してから悩んでくださいね!